生産量が増える時期は長時間の残業を任されることがある

工場に正社員として勤める場合には、安定した待遇で働けるといった魅力があるものの、期間工やパートなど他の雇用形態の従業員と比べて責任のある仕事を任される場面が多くなります。また、生産量が増える時期は、正社員が中心となって長時間の残業を行わなければならないこともあり、製造ラインなど立ち仕事がメインの現場では疲れやストレスが溜まりやすい傾向が見られます。特に、日頃から最小限の従業員が仕事を回している工場では、長時間残業を理由に離職をする人が多くいるため、職場選びをする際に長く働ける環境にあるかどうか慎重に判断することが大事です。なお、正社員として無理なく働きたい人は、従業員の配置にゆとりがあるところや、早朝や夜間の操業が無いところを勤務先の候補に入れると良いでしょう。

全国に工場があるメーカーでは転勤を命じられることもある

全国各地に工場がある自動車や精密機器、家電製品などを扱うメーカーの中には、正社員の従業員を対象に数年おきに遠方の工場への転勤を命じるところも珍しくありません。そのため、就職をした後に一戸建ての購入を考えている人や、育児や家族の介護などを理由に地元を離れたくない人は、基本給や手当が低くなることがありますが、全国転勤の可能性がなるべく少ないメーカーを選ぶことが大事です。メーカーによっては、様々なニーズを抱えている人が長く働けるよう、エリア限定で正社員の募集をしたり、管理職を除く従業員の全国転勤を無くしたりと様々な形で対応を行っているところもあります。その他、転勤の有無や対象者など詳しいことについて、就職活動中に必ず採用担当者に尋ねておきましょう。

期間工や派遣の中には寮費無料で求人募集している仕事もあるので、お金に困っている場合などにはとても便利です。